ティアドロップ
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とても、とても、きれいな涙だった 出来るならそんなものは見たくはなかったけれど 「優しいね………」 違うよ、アルマ 僕は優しくなんてない だって僕の中には今でも渦巻いている 何故、僕が先に神田に出会えなかったのか 何故、僕が神田の唯一になれなかったのか 僕がマナに出会って 神田がアルマに出会って だからこそ今の僕達があるのだと、ちゃんと解っている筈なのに アルマ、僕は僕の為にキミを利用した そして僕は僕の為に僕の心を押し殺した 出来るなら僕が 今でもそんな考えが浮かんでしまうけれど それでもあの時、あの手はアルマに伸ばされたから あのきれいな涙を止められるのはアルマだけだと、そう思ったから 「お前がいてくれて助かった」 僕にはその一言だけで充分 沢山の苦痛と、少しの幸せ キミの中で見たキミの過去 キミの涙 僕の手でなくとも、それを拭う事が出来るなら (ねぇ、神田) (すき) (すきだよ) (だいすき) キミは怒るかな? これだからモヤシは、って罵るかな? ああ、でも どうか (怒ってもいいよ) (罵ってもいいよ) (………忘れても、いいよ) だから、どうか (キミのこれからに、少しでも多くのしあわせが訪れます様に) それだけが、今の僕の願い (あいしてる) - End - |
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要するにアレン様はアルマをハンカチ扱いしたって事ですね。 (↑この一行だけで全てが台無しになった感) 珍しく文の中央寄せを前提に書きました。携帯版では読みにくかろうと左寄せ形式になっておりますが。 というか勢いだけで書いたので本当に説明不足過ぎる…(がくり) (2011-01-11) |