「天間の星の役目は魁を支え導く事。だから僕は君が天魁星である限り、君の戦いが終わるまで君の命令を聞き、君にとって現状が最良である様行動し続ける。これは星の示した役目だけど、僕自身の意思でもある」
「…そうなの?」
「そうだよ。だから君は気にする事無く僕を使うと良い。何なら誓おうか?」
すっと石板から背を浮かし、少年はエルに向き直った。
少年の白く細い手がその胸元に置かれ、真っ直ぐな視線がエルを射抜く。
ああ―――と。
向けられる視線に、エルは何処か納得した様に目を細めた。
硝子の様な瞳。
人形の様な無表情。
それでも、彼がどうしようもなく人間らしく見える理由。
「君が天魁星であり続ける限り、僕の忠誠は君の元に」
――――こんなに強い瞳を持つ存在が、ヒトに見えない訳がない。
「……うん、判った」
にこりと微笑い、エルはすっと手を差し出した。
一つ瞬いて視線を落とす少年の手を少々強引に取り、ぎゅっと固く握り締める。
「これから宜しくね、ルック」
少年の顔に初めて浮かんだのは、ほんの微かな戸惑いの表情だった。
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プレイしてたら幻水書きたい欲求がむらむらとvv
エル君なのでカインルク前提な筈ですが、それにしてはルックがえらい男前…?(笑)まぁ、カイン様が居ない時はこんなもんかも。
取り敢えず勢いのままに書いてみましたが、もしまた書く機会があったら違う感じに書き直すと思います。
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