066:迷いの森
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「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
「…で。何か言い訳あるか」
「……えーと……」
「俺は最初に言ったよな。迷子になるんじゃねェぞ、と。念の為に俺の団服ずっと掴んどけとも言ったよな。それを大丈夫とかぬかして断りやがったのは誰だ」
「…僕です…」
「で、挙句の果てに迷子になりやがったのは?」
「僕です、けど……で、でも仕方ないじゃないですか! こんな深い森、普通は迷いますよ!」
「それはテメェだけだ。テメェ以外は誰も迷ってねェ」
「……う」
「そもそも、確かに深いとはいえ一本道でどうやって迷うのかが俺には解んねェよ」
「…………」
「何か言う事は」
「…………」
「モヤシ」
「………、……御免なさい」
「…よし。じゃあ今日は一旦戻る。もう心配させんじゃねェぞバカモヤシ」
「……ん」
- End -
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ギャグのつもりで書き始めて、結局オチませんでした…(爆)
微妙に神田さんがオカンモードに入ってますが、オカンダさんではありません。オカンダさんの二人はかなり初期の段階で『一緒に居る時は必ず手を繋ぐ』が標準装備となりますので(笑)
(2010-03-15初出)
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