011:同じ空の下
[1/1]





キミに最後に会ってから、もう大分経つ。
あれからまた色々な事があって、それでも僕の中にあるキミの記憶は少しも褪せる事なく今でもとても鮮やかだ。目を閉じればすぐに瞼の裏に広がる漆黒に、ああ好きだな、と思う。
気を利かせてくれたコムイさんが定期報告で連絡を取る度に教えてくれるから、無事で居る事は解っている。
遠い何処か。今見上げる青空と繋がった先、同じ空の下にキミは居る。
会いたいのは、本当。
でも無事でいてくれるのなら。
この世界の何処かで生きていてくれるなら、僕は―――。





「…―――なーんて殊勝な事を言う程純情でも初心でもないんですよ僕はっ!! ああもう会いたい会いたい触りたいヤリたーいっっ!!!」
「リナリーが居ないからってぶっちゃけ過ぎさ、アレン…」





- End -





==========

師匠捜索中。
リナリーは買い物中か、もしくはクロウリー編直後でまだ合流してないか。



(2010-06-08初出)

△Index